高次脳機能障害の等級が認定されないとき

後遺障害等級認定申請の結果に不服がある場合、異議申し立てを行うこととなります。

そして、異議申し立てを行うにあたり、どのような理由で適切な等級が認定されなかったのかを精査するところから始めます。

高次脳機能障害が適切に判断されるためには、以下のような検査や資料が必要となります。

ただし、症状により必要な資料などが異なるので注意してください。

• ・画像所見（ＣＴ、ＭＲＩなど）
• ・意識評価（ＪＣＳ、ＧＣＳなど）
• ・神経心理検査（知能テスト、言語機能テスト、記憶検査など）
• ・日常生活状況報告書
• ・診断書（脳挫傷等による精神症状等に関する具体的所見）など

もし、後遺障害等級認定申請段階で不足していた資料があれば、当然、それを準備しなければなりません。

日常生活上報告書は、家族が記入するものになります。

被害者本人が気づいていないことであっても、周囲、特に事故以前から接していた家族からすれば、事故前と事故後の変化に気付くことがあります。

すでに述べましたとおり、後遺障害認定は、書類上の審査で行われますので、この日常生活状況報告書は、漏れなく記入することが大切です。

また、被害者が学生の場合には、学校の担任などに学校生活における変化等の状況報告書の提出が必要となってくることもあります。